第58回関西CAE懇話会「CAEのユーザー事例Ⅰ」

第58回関西CAE懇話会が2018年4月20日(金)に開催された。

今年に入ってから、4回目の懇話会である。
関西以外では、今年はまだ開催がないのだが、関西では1月から毎月開催していることになる。
5月11日には、通常規模の懇話会である、第59回関西CAE懇話会が開催される。
開催企画、運営の点からは、小規模懇話会は、ワークロードは少ない。参加人数は50人以下。「実験とCAE」では、多くても20名までである。
その分、会場の手配もやりやすく、参加者もテーマを明確にしている分、参加しやすいようである。
自分の関心があれば参加する。
主催する観点でみると、参加人数は少なくてもよいのであるが、やはり、あまり少ないと気になることもある。
今回は、31名の参加であったが、会場の広さからは、ぎりぎりと言ってもよい状態だ。

テーマは「CAEのユーザー事例Ⅰ」であるが、副題がある。
「本音で語る事例紹介」が付いている。
さて、副題の趣旨は、どうだったのだろうか。

4人の方が登壇する。
劉さんである。
関西CAE懇話会の幹事会のメンバーであるが、今回の企画の発案者だ。
幹事会では、発案者が、基本的に多くのことをやらないといけない。
今回の劉さん以外の講演者3人は、劉さんが勧誘された。
ナミックス株式会社の榎本さんは、新潟から、スターライト工業の林さんは、滋賀から、イーグル工業の井上さんは、埼玉から来ていただいた。
企業の規模では、劉さんのダイキン工業は、売上2兆円の大企業であるが、他の3人の講演者の方が所属している企業は、企業規模は、大きなものではない。

CAEの内容、レベルというものは、企業規模に比例するものではない。
要求される内容は、企業規模に関係なく、一定以上のものが要求される。

今回の講演の内容には、驚かされるところが大きかった。
内容の深さも相当なものであるが、CAEを始めてから短期間でそれを実現されている事例もあるところがすごい。
確かに現在は、10年前に比べると,ハードウェア、ソフトウェアの環境は著しく進んでいて、ユーザーが本気で取り組めば、短期間で成果を出せることが可能になっている。

成功の要因は、人だろう。
そのような環境のなかで、積極的に取り組んでいく人、社内をリードしていく人がいることで、短期間での成果を出せるようになっている。

今回のテーマは、「CAEのユーザー事例Ⅰ」である。
そう、Ⅰと初めから言っている。
Ⅱがある。
来年の初めになるが、次回は東川さんが担当されて、2回目が開催される予定だ。

解析塾:特別講演会

特別講演会:「先駆者に学ぶCAEの普及と展開~樹脂流動解析から始めて~」
2018年4月13日(金)に開催された。
CAEの先駆者、企業における初代フェロー、樹脂流動解析においてCAEを活用して、企業の業績向上に多いに貢献された、お二人。田中豊喜さんと東川芳晃さんにそれぞれ2時間の講演をやっていただいた。

お二人の熱い語りに惹きつけられた。
これからも益々頑張っていただきたい。