技術者のための特許セミナー(大阪:2019年9月20日)

第69回関西CAE懇話会として、”技術者のための特許セミナー”が大阪で開催される。
本セミナーは、関西CAE懇話会としては、初めて参加費無料である。
これは、近畿経済産業局の補助金事業として行われることによるものである。

    記

開催日時:2019年9月20日(金)13時~17時
場所:NLC新大阪ビル地下1階会議室
〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-9-5
 http://www.nlc88.jp/room/nlc_shinosaka.html

■趣旨説明:(13:00-13:05)
  NPO法人CAE懇話会/株式会社アルゴグラフィックス 辰岡 正樹 氏
■特別講演:(13:05-13:50)
 「第四次産業革命時代の知的財産制度と、ものづくりにおけるIoT活用動向」
  近畿経済産業局 地域経済部 産業技術課 知的財産室 室長 川上 佳 氏
■講演
 講演1:(13:50-14:30)
 「技術者人生を豊かにしてくれる特許出願 ~特許出願マインド向上のための思考法~」
  ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター 劉 継紅 氏
 講演2:(14:45-15:25)
 「特許を利用した技術者としての価値向上」
  石井総合知的財産事務所 所長 石井 貴文 氏 
 講演3:(15:25-16:05)
 「通る特許の書き方」
  Sifoen 代表 加藤 博二 氏
 講演4:(16:20-17:00)
 「製造業におけるCAE有効活用による特許出願の事例紹介およびCAE技術者の地位向上について」
  アステロイド・リサーチ株式会社 代表取締役社長 安武 健司 氏
■詳細はWEBをご参照ください。
 http://www.cae21.org/kansai_cae/konwakai/kansai_69/kansai69_annai.shtml
■申込は下記URLからお願いいたします。
 http://www.cae21.org/kansai_cae/konwakai/kansai_69/kansai69_entry.shtml

第58回関西CAE懇話会「CAEのユーザー事例Ⅰ」

第58回関西CAE懇話会が2018年4月20日(金)に開催された。

今年に入ってから、4回目の懇話会である。
関西以外では、今年はまだ開催がないのだが、関西では1月から毎月開催していることになる。
5月11日には、通常規模の懇話会である、第59回関西CAE懇話会が開催される。
開催企画、運営の点からは、小規模懇話会は、ワークロードは少ない。参加人数は50人以下。「実験とCAE」では、多くても20名までである。
その分、会場の手配もやりやすく、参加者もテーマを明確にしている分、参加しやすいようである。
自分の関心があれば参加する。
主催する観点でみると、参加人数は少なくてもよいのであるが、やはり、あまり少ないと気になることもある。
今回は、31名の参加であったが、会場の広さからは、ぎりぎりと言ってもよい状態だ。

テーマは「CAEのユーザー事例Ⅰ」であるが、副題がある。
「本音で語る事例紹介」が付いている。
さて、副題の趣旨は、どうだったのだろうか。

4人の方が登壇する。
劉さんである。
関西CAE懇話会の幹事会のメンバーであるが、今回の企画の発案者だ。
幹事会では、発案者が、基本的に多くのことをやらないといけない。
今回の劉さん以外の講演者3人は、劉さんが勧誘された。
ナミックス株式会社の榎本さんは、新潟から、スターライト工業の林さんは、滋賀から、イーグル工業の井上さんは、埼玉から来ていただいた。
企業の規模では、劉さんのダイキン工業は、売上2兆円の大企業であるが、他の3人の講演者の方が所属している企業は、企業規模は、大きなものではない。

CAEの内容、レベルというものは、企業規模に比例するものではない。
要求される内容は、企業規模に関係なく、一定以上のものが要求される。

今回の講演の内容には、驚かされるところが大きかった。
内容の深さも相当なものであるが、CAEを始めてから短期間でそれを実現されている事例もあるところがすごい。
確かに現在は、10年前に比べると,ハードウェア、ソフトウェアの環境は著しく進んでいて、ユーザーが本気で取り組めば、短期間で成果を出せることが可能になっている。

成功の要因は、人だろう。
そのような環境のなかで、積極的に取り組んでいく人、社内をリードしていく人がいることで、短期間での成果を出せるようになっている。

今回のテーマは、「CAEのユーザー事例Ⅰ」である。
そう、Ⅰと初めから言っている。
Ⅱがある。
来年の初めになるが、次回は東川さんが担当されて、2回目が開催される予定だ。

解析塾:特別講演会

特別講演会:「先駆者に学ぶCAEの普及と展開~樹脂流動解析から始めて~」
2018年4月13日(金)に開催された。
CAEの先駆者、企業における初代フェロー、樹脂流動解析においてCAEを活用して、企業の業績向上に多いに貢献された、お二人。田中豊喜さんと東川芳晃さんにそれぞれ2時間の講演をやっていただいた。

お二人の熱い語りに惹きつけられた。
これからも益々頑張っていただきたい。

第57回関西CAE懇話会「クリープ解析」

第57回関西CAE懇話会が予定とおり開催された。
日時:2018年3月9日(金)
場所:NLCセントラル3F大会議室
参加者は36名。小規模な懇話会として、開催されたのであるが、中身の濃い充実した内容であった。
詳細は以下のURLを参照ください。


会場はほぼ満員状態。

第57回関西CAE懇話会:クリープ解析

関西CAE懇話会としては、初めて取り上げることになる”クリープ解析”のテーマで、第57回関西CAE懇話会が開催される。

日時:2018年3月9日(金)13時~17時
場所:NLCセントラル3F大会議室
内容は、理論からソフトウェアの紹介まで5講演である。
クリープ解析をじっくり聴きたい、勉強したい人には最適である。

【講演1】
 「クリープ現象に対するFEM解析理論」(13:05-14:30)
  株式会社IDAJ 石川 覚志 氏(解析塾:非線形構造解析 講師)

【講演2】
 「高分子材料クリープ試験(ORIST和泉C)の紹介」(14:30-15:15)
  大阪産業技術研究所 吉川 忠作 氏

【講演3】
 「回路基板のはんだ付けのクリープ解析」(15:30-16:00)
  計測エンジニアリングシステム株式会社 米 大海(み だはい)氏 

【講演4】
 「Abaqusによるクリープ解析例」(16:00-16:30)
  株式会社IDAJ 石川 覚志 氏(解析塾:非線形構造解析 講師)

【講演5】
 「Marcによるクリープ解析例」(16:30-17:00)
  エムエスシーソフトウェア株式会社 末松 芳幸 氏

詳細は、以下のURLを参照されたい。
http://www.cae21.org/kansai_cae/konwakai/kansai_57/kansai57_annai.shtml

第56回関西CAE懇話会 ”実験とCAE(ラーメンとトラス)” 開催される

参加人数は少なかったが、充実した内容の”実験とCAE”が開催される。

第56回関西CAE懇話会
テーマ:実験とCAE(ラーメンとトラス)
開催日:2018年2月16日(金)10時30分~16時
場所:NLC8号館11階会議室

吉田さんの企画、司会進行、実験指導、ひとり何役もされる。

EXCELでFFT。

これはラーメン構造のモデル。各部材が継手部で溶接されている。
モーメントが伝わる構造。

フォトロンさんから高速度カメラを提供していただき、技術員の方がフルスタンバイされる。
今日は、たまたま吉田さんが担当。ダブル吉田だ。

 

モデルの4か所にひずみゲージを貼り、歪みが測定され、リアルタイムで保存される。
CAEソフトの熟練者でも、意外と歪みゲージを貼った経験のない方もおられる。
それでは、計算結果と実験とあわないと突っ込まれたときに、適切な対応もできなくなる。

これはトラス構造のモデル。各部材の継手部がモーメントが伝わらない構造になっている。
このあたりのモデルをどう作るかも、吉田さんのアイデアである。

継手部の拡大。

 

歪みの計測結果がすぐに表示される。
荷重を5段階に分けて増やしていく。
トラス構造モデルでは、比較的きれいな5段階の表示が求められる。

 

次は、加振実験。
モデルをフリーボディの状態にして、ハンマーでたたく。

固有値解析の結果の表示。

解析は、CAEソフトを提供いただいたソリッドワークスの島村さんのガイドにより、参加者全員が一人1台のPCを使って実行。

第56回関西CAE懇話会「実験とCAE(ラーメンとトラス)」(2018年2月17日)

ラーメンとトラスの違いって分かるのだろうか!?

第56回関西CAE懇話会が2018年2月17日(金)に開催される。
http://www.cae21.org/kansai_cae/konwakai/kansai_56/kansai56_annai.shtml

定番の「実験とCAE」であるが、今回のテーマは「ラーメンとトラス」。
「実験とCAE」担当の吉田さんの新しいチャレンジである。

CAEモデルということでは、最近は梁要素とか棒要素を使うなんてことはほとんどないのだろう。
使ってもせいぜい梁要素までで、棒要素を使うことはない。
モデル作成では、3次元CADモデルからデータをCAEソフトに持ってくる。
その時点で、線要素(梁や棒)の出番はなくなる。
ということで、今回のコースは、いままでの「実験とCAE」に比べると参加者が少ない。

CAEの基本は、材料力学にある。その原点は梁にある。
そう考えると、「ラーメンとトラス」を学ぶことは原点を学ぶことに通じる。
しかも、それを実験で再現するとなると、簡単なことではないのである。

それにチャレンジされる吉田さんの試みは素晴らしいと思う。

その昔、造船の構造解析をやっていたことがある。船級協会というのが、主要な国にある。
日本は、日本海事協会(NK),ノルウェーはDet Norske Veritas(NV),イギリスは Lloyd’s Register(Lloyd)、、、といろいろある。
各船級協会は、船の構造解析をするためのルールを作っている。
そこには、簡易的な計算式が提供されている。
船体構造を梁や板でモデル化した場合の理論解と安全係数、外力を算定したものである。
その計算式を調べると、梁の端部の境界条件が求められる。
そこに船級協会の設計思想が反映されている。
固定と支持の中間的な条件が設定されていたりする。
使われているモデルは、梁が基本である。トラス構造というものは出てきていない。
と記憶している。
随分と昔の話だ。
今はどうなっているのだろう。

「ラーメンとトラス」から思い出した話である。

 

 

第55回関西CAE懇話会(2018年1月26日)

2018年1月26日、NLC新大阪ビル 
地下1階会議室にて開催。

テーマは、「連成解析」。年2回の通常の規模の懇話会ではなく、小規模懇話会として開催。参加人数は40数名。テーマに関連する9つの講演で、なかなか熱い懇話会となる。

交流会やデモ展示はないが、テーマに特化しているので、中身は濃厚である。

詳細は、以下のURLを参照ください。

http://www.cae21.org/kansai_cae/konwakai/kansai_55/kansai55_annai.shtml