ラーメンとトラスの違いって分かるのだろうか!?
第56回関西CAE懇話会が2018年2月17日(金)に開催される。
http://www.cae21.org/kansai_cae/konwakai/kansai_56/kansai56_annai.shtml
定番の「実験とCAE」であるが、今回のテーマは「ラーメンとトラス」。
「実験とCAE」担当の吉田さんの新しいチャレンジである。
CAEモデルということでは、最近は梁要素とか棒要素を使うなんてことはほとんどないのだろう。
使ってもせいぜい梁要素までで、棒要素を使うことはない。
モデル作成では、3次元CADモデルからデータをCAEソフトに持ってくる。
その時点で、線要素(梁や棒)の出番はなくなる。
ということで、今回のコースは、いままでの「実験とCAE」に比べると参加者が少ない。
CAEの基本は、材料力学にある。その原点は梁にある。
そう考えると、「ラーメンとトラス」を学ぶことは原点を学ぶことに通じる。
しかも、それを実験で再現するとなると、簡単なことではないのである。
それにチャレンジされる吉田さんの試みは素晴らしいと思う。
その昔、造船の構造解析をやっていたことがある。船級協会というのが、主要な国にある。
日本は、日本海事協会(NK),ノルウェーはDet Norske Veritas(NV),イギリスは Lloyd’s Register(Lloyd)、、、といろいろある。
各船級協会は、船の構造解析をするためのルールを作っている。
そこには、簡易的な計算式が提供されている。
船体構造を梁や板でモデル化した場合の理論解と安全係数、外力を算定したものである。
その計算式を調べると、梁の端部の境界条件が求められる。
そこに船級協会の設計思想が反映されている。
固定と支持の中間的な条件が設定されていたりする。
使われているモデルは、梁が基本である。トラス構造というものは出てきていない。
と記憶している。
随分と昔の話だ。
今はどうなっているのだろう。
「ラーメンとトラス」から思い出した話である。